私の恋した誘拐犯【完】
「用意できた?もう行くよ」



「あ、うん」



様子のおかしな洋くんは、そう言ってそそくさと玄関へ。



(ほんとに変なの)



私もそのあとを追って、家を出た。



___________



「ちーちゃん、そんなにお菓子買ってどーすんの」



「どーすんのって、そりゃ食べるんだよ!」



「分かってるよ…俺が聞きたいのはそういうことじゃなくて…」



洋くんの言ってることは右から左、次から次へとお菓子を選んでいく。
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