私の恋した誘拐犯【完】
「はいストップ。お菓子は3つまで」



「!?な、なんですと…?」



だが、そんな自由も洋くんの言葉で制止させられてしまった。



「確かにちーちゃんの胃袋はバカでかいかもしれないけど、お菓子ばっかりはダメ」



「ば、バカでかいって…」



しょぼん、と肩を落としながらも言う通りに。



洋くんは「よしよし」と満足げに頷いた。



「次はひき肉」



きっと今日の夕飯はハンバーグだ。



そう思って、ルンルンでお肉コーナーに歩を進める。



(ひき肉ひき肉…)
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