私の恋した誘拐犯【完】
「どういうこと?」
「忘れっぽくて鈍臭い、マイペースで天然」
後期初日から、こんなに罵倒される人がどこにいるだろう。
「わ、忘れっぽいのは否定できないけど…!」
あまり言い返せずムッとする私の横で、莉奈がキョロキョロと辺りを見渡して
「あれ?キョンタは?」
当たり前だけど、秋休みからまったく耳にしなかった名前を口にした。
「連休明けはいつも遅刻だよあいつ。4限くらいから顔出すと思うけど」
呆れて笑いながら、たくちゃんは言う。
キョンタこと安里 京太(アンリ キョウタ)は、遅刻の常習犯。
いつもテンションが高くて、ムードメーカーのような存在。
「忘れっぽくて鈍臭い、マイペースで天然」
後期初日から、こんなに罵倒される人がどこにいるだろう。
「わ、忘れっぽいのは否定できないけど…!」
あまり言い返せずムッとする私の横で、莉奈がキョロキョロと辺りを見渡して
「あれ?キョンタは?」
当たり前だけど、秋休みからまったく耳にしなかった名前を口にした。
「連休明けはいつも遅刻だよあいつ。4限くらいから顔出すと思うけど」
呆れて笑いながら、たくちゃんは言う。
キョンタこと安里 京太(アンリ キョウタ)は、遅刻の常習犯。
いつもテンションが高くて、ムードメーカーのような存在。