私の恋した誘拐犯【完】
もうどこに行ったってこの気持ちからは逃げられない。



たくちゃんと話しをしない限り、この気持ちとは離れられない。



逃げたい



「逃げたいよ…」



呟いた声。



誰に届くこともなく消えていく。



「有栖」



と、突然後ろから声が聞こえた。



ハッと振り向くと、そこにはいつもと違う真剣な表情をしたキョンタが。
< 204 / 530 >

この作品をシェア

pagetop