私の恋した誘拐犯【完】
私は洋くんの手に引かれて、本屋を出た。
家に着いた頃には20時を30分ほど過ぎていて、洋くんが簡単な夕ご飯を作ってくれている。
その背中を見れば見るほど、寂しく切ない感情が湧いて。
「洋くん〜」
ギュッと、その背中にくっついた。
「わ、ちょっとちーちゃん…ご飯作れないよ」
「ん」
グリグリとその背中に頭を押しつけると、洋くんが笑ってくれるのを知っている。
「ちょ、くすぐった…っ」
(こんなに好きなのに、どうにもなれないなんてなぁ…)
家に着いた頃には20時を30分ほど過ぎていて、洋くんが簡単な夕ご飯を作ってくれている。
その背中を見れば見るほど、寂しく切ない感情が湧いて。
「洋くん〜」
ギュッと、その背中にくっついた。
「わ、ちょっとちーちゃん…ご飯作れないよ」
「ん」
グリグリとその背中に頭を押しつけると、洋くんが笑ってくれるのを知っている。
「ちょ、くすぐった…っ」
(こんなに好きなのに、どうにもなれないなんてなぁ…)