私の恋した誘拐犯【完】
「怒ってないよ」



「本当?」



「ほんと」



怒ってないかもしれないけれど、確実に様子がおかしい。



(私なんかした?)



「洋くん?」



再び背中に触れかけた私に



「触んな…!」



洋くんの聞いたことないような声が飛んできた。



ビクッと肩が上がる。
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