私の恋した誘拐犯【完】
結局こうやって悲しいのも



寂しいのも



昨日のことを引きずってしまうのも



大好きなのも



自分だけなんだと思い知る。



その朝、私は洋くんの作ってくれた朝ごはんを食べずに家を出た。



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「なぁアユ、有栖なんか今日も「もういいから。見ればわかるから」



学校へ行くと、もうすでにお決まりとなった2人の会話が聞こえてくる。
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