私の恋した誘拐犯【完】
「でも拓巳くん、ほんとかっこいい子だよね」



子…だなんて。



「ちーちゃんの自慢の友だ「友達じゃないよ」



こんな気持ち。



「友達じゃないの?」



こんな洋くんに張り合うような気持ちのせいで答えを出すなんて馬鹿げてる。



「彼氏だよ」



分かってるのに、止められなかった。



「…え?」



私は洋くんに何を言って欲しかったのだろう。
< 303 / 530 >

この作品をシェア

pagetop