私の恋した誘拐犯【完】
たくちゃんは絶対に負けない。



そう信じた。



「え、うそ綾瀬まさかあそこから…」



「無茶だそんなの!」



真ん中より離れた地点。



ゴールとは程遠い場所。



そこで投げる姿勢を取るたくちゃん。



全ての可能性を信じるたくちゃんは、絶対にそうすると思ってた。



残り時間、5秒前。
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