私の恋した誘拐犯【完】
びっくりして声が出なかった。



きっと周りも同じ。



まさかこんなところで告白だなんて。



「返事、聞かせて」



ハッと我に返りたくちゃんを見上げる。



私はこの人と付き合って、バチは当たらないだろうか。



こんなにも純粋で真っ直ぐな人と、ユラユラ揺れた想いのまま付き合ってもいいのだろうか。



今までたくさん考えた。



答えは出なかったし、考えるだけループしていて。
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