私の恋した誘拐犯【完】
私は、この想いを切り離すことができるだろうか。



洋くんを嫌いになれなくても、特別な感情を捨てるべき。



分かってるけれど…



「じゃあ今日は肉じゃがにしようか」



「やったぁ!お菓子も進むね!」



「ちょっと…何をおかずにお菓子食べようとしてんの…」



だって、こんなにも一緒にいて楽しい。



もちろんたくちゃんとだって楽しいけど、根本的な部分が違う。



この根っこにある気持ちに、いつかたくちゃんへの想いが勝る時がくるのだとしたら。



(それはいつになるんだろう)
< 354 / 530 >

この作品をシェア

pagetop