私の恋した誘拐犯【完】
おかしいな、と思いながらも洋くんを信じて前へ。



「ねぇ洋くんこんなに前に…ってきゃぁっ!」



案の定洋くんの足に引っかかってボスっと頭から倒れた。



その倒れた先



「いてて…」



しっかりと私を受け止めている手は、洋くんのものだ。



「ちょ、だから言ったのに…!」



座っていた洋くんの膝の上に乗っかる形でコケた。



こんなこと前まで恥ずかしくなかったのに。
< 365 / 530 >

この作品をシェア

pagetop