私の恋した誘拐犯【完】
こんな行事でさえ洋くんと一緒?



私はたくちゃんの彼女だ。



「洋くん!」



「あ、ちーちゃん。あっちに美味しそうなカフェが「私、たくちゃんいるから…」



告げると、洋くんは眉を下げ笑って



「そうだったね。うん、楽しんできて」



ヒラヒラと手を振ってみせた。



私はそのまま背を向けてたくちゃんの元へと帰る。



何も間違ってない。



私は学生で、学生の中に彼氏がいるから保護者と行動をしない。



それだけのことだ。
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