私の恋した誘拐犯【完】
きっと昨日は、何か気分が悪かったんだ。



そう思い込んで、私もリビングへと向かう。



「いただきます」



食べてる最中も、洋くんはテレビを見ながら時々私に話しかけたり、本当にいつも通りで。



私が少し過剰に反応しすぎたかなと、今は思う。



「じゃあ行ってきまーす!」



「行ってらっしゃい」



あまり考えすぎてもということで、昨日の夜のことは気にしないことにした。



ひんやりとした朝の風を切りながら歩く。
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