私の恋した誘拐犯【完】
「もしくはカップル…むふふふ」



「何か言った?」



「あ、ううん何でもない」



おっとっと…どうやら声が漏れていたらしい



洋くんは、私が小さい頃からずっと可愛がってくれていたから、きっと私のことは妹としか思えていないだろう。



それでも私は、洋くんが大好きで、その想いはずっと伝えてきている。



けれど、そんな言葉に洋くんは、いつも笑って「ありがとう」と言うだけで…



実は少し悲しい。



いや本当は、すごく悲しい。
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