私の恋した誘拐犯【完】
「怖かったっけなぁ、あのとき」
初対面の人に、あんな形相で声をかけられたら、誰だってビビるに決まってる。
「千織が悪いんだろ」
「えへへ、そうなんだけどね」
それから帰る方向も同じということもあって、すぐに仲良くなって。
一緒に帰る仲にまでなった。
「たくちゃん、すごく怖い人だと思ってた」
「思ってたって…じゃあ実際は怖くなかったってことか?」
「怖かったら一緒にいないよ。すごーく優しい人だもんね、ほんとは」
私の言葉に、たくちゃんはポリポリと頭をかく。
初対面の人に、あんな形相で声をかけられたら、誰だってビビるに決まってる。
「千織が悪いんだろ」
「えへへ、そうなんだけどね」
それから帰る方向も同じということもあって、すぐに仲良くなって。
一緒に帰る仲にまでなった。
「たくちゃん、すごく怖い人だと思ってた」
「思ってたって…じゃあ実際は怖くなかったってことか?」
「怖かったら一緒にいないよ。すごーく優しい人だもんね、ほんとは」
私の言葉に、たくちゃんはポリポリと頭をかく。