私の恋した誘拐犯【完】
「もー、そういうテンション下がるようなこと言わないでよぉ〜」



しょんぼり、と肩を落とす私に、洋くんは笑って



「明日の夕飯、オムライスにしてあげるから」



私の頭を撫でる。



「え!?本当!?やったぁ!学校頑張る!」



洋くんの作るオムライスは、私の大好物。



卵がふわふわで、すごく美味しいのだ。



「よし、そうと決まったら寝る準備」



さっさと寝かせようとする洋くんに、私は抱きついて言った。
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