【短】好きに、なる。
「森先輩と付き合ってますよ?」
「っな!?」
キレ気味だったあたしは雄大君の言葉に焦った。
ちょ、何そんなことサラーって言ってるの??
かなり恥ずかしいんですけど。
雄大君の発言に驚いたのはあたしだけでなくクラス中のみんながポカンとしていた。
「じゃ帰りましょー」
雄大君は笑顔であたしの手を引いて教室からあたしを引っ張って行った。
「希美ー!!明日全部話せよーー!!」
萌の叫び声を聞きながら。
雄大君はずっと手を離さないで廊下を歩いていた。
は、恥ずかしい・・。
だって繋いだ手の温かさが・・
緊張するんだもん。