きら★きら
「星河…お前だったのか」
「修くん、知ってる人?」
 咲楽はきょとんとした顔で、川原と星河と呼ばれた男を見比べる。
「久しぶりだな、川原。元気そうじゃないか」
「お前こそ、今までどこで何してたんだよ。みんな、どんなに心配してたか…」
「二人とも挨拶はそれくらいにして、咲楽に紹介させてくれ」
 神宮寺に言われ、川原は黙った。星河も、視線を神宮寺へと向ける。
「咲楽、彼が明日からお前のマネージャーを務める星河秀海だ。星河、こちらがお前が担当する結城咲楽だ」
 そう紹介されて、咲楽はようやく秀海の顔を見た。
 咲楽よりも少し低い位置にある頭は、金髪に近い茶色だった。
「あの、はじめまして。結城咲楽です。よろしくお願いします」
 咲楽が珍しく自分から挨拶をした。普段はらしくない人見知りなんてものをしてしまうのだが、川原が知っていると言うだけで、かなり楽な気持ちになったのだ。
「星河秀海。よろしく」
 ただそれだけの言葉に、咲楽は威圧感を感じた。
 恐い、と思った。
 差し出された右手をとると、咲楽の手を壊すかのように強い力が込められた。
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