あなただけの騎士
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「では、只今から体育祭を開始致します。実況は我々、生徒会が行います。よろしくお願いします」
この学校って生徒会とかいたんだ。
「生徒会のみなさん、今回も人気だねぇ…。実は騎士団だって噂があるんでしょ?」
桃華が言った言葉に心底驚く。
俺がいる学校に騎士団は俺と正春とあと1人しかいないはず。
「騎士団って噂の??あんな奴らがこの街の平和守れるわけないじゃん〜!」
「ちょ、そういう事言っちゃダメだよ!生徒会の信者に聞かれたら大変なことになっちゃうよっ!」
なんと、信者までいるとは。
いや、そんなことよりも。
体育祭って…
「他校からも来るのか?」
「当たり前でしょう?他校の友達と一緒にいる人多いでしょ!あ、杏美ちゃん!!」
杏美…?あぁ、安藤か。
久しぶりに聞いたな。族のことは解決したらしいな。何があったかわかんねえけど…
桃華に被害がないなら、目を付けるだけで手は出さねぇ。
桃華が安藤と離れていったところで。
「正春。まさかだけど…」
「そのまさか。春樹が最近アジトに顔出さないから、ってサプライズにするらしいけど…ホームにも顔出してねぇよな?」
…凛桜か。アイツは人に放置されると捨てられた、って考えるくせがあるからな。
「おっと、噂をすれば」
「はーるきーっ!!」