死の予告状
ガラガラと音を立てて教室の扉が開いた

俯きながら入ってきた人物をみたアリサはすぐさまその人物の元に向かった


「ちょっとリサまた学校来たのぉ?空気汚れるでしょ~ちょっと誰かマスクがしてよぉ~」

すると教室が笑いの渦に包まれた

アリサの媚び売りを邪魔したためにリサはクラスのカースト最下位にまで落とされてしまった


今はいじめの標的になっている


アリサとその取り巻きたちがリサを叩いたり荷物を散らかしたりしてるのを
私は頬ずえをついて眺めていた


私はいじめの輪には入らない

何故そんな面倒臭いことをしなければいけないのだ

身内に警察関係がいてもいなくてもいじめは間違ってるってことはわかる

だが私は自分を犠牲にしてまでリサを助ける必要性を感じないのだ

必要性を感じても感じなくても私は助けるという正義感はあいにく持ち合わせていない


自分さえ良ければそれでいいのだ
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