その男、カドクラ ケンイチ








翌朝



カドクラはいつもより少し早い7時20分に登校していた。



職員室の冷蔵庫に2Lのお茶のペットボトルを入れる。


生徒が欲した時にいつでもあげられるように自腹を切って買ってきた。











「キャーー!!」



突如、女性の悲鳴が聞こえた。


カドクラは職員室を飛び出す。



「どこだ!?」



思わず大声を出す。









タッタッタッタ。



廊下の曲がり角から保健室の先生 モモイが走ってきた。



「カドクラ先生!」



モモイはカドクラを見て少し泣きそうな顔になる。



「モモイ先生!どうしました!?」



「窓ガラスが…」




カドクラはモモイに連れられ保健室に向かう。



< 130 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop