その男、カドクラ ケンイチ
第22章 握った拳
第22章【握った拳】
「え~朝の連絡事項は以上ですが、何かありますか?」
朝の職員室
今日も2年生の学年主任 ムトウが教頭の代理を務める。
「え~では以上で朝の職員会議を終わります。
担任の先生方HRへ向かってください。」
カドクラはそそくさと机に戻り、2ー6へと向かう。
「おい、カドクラ。」
早歩きのカドクラにエンドーが追いつく。
「何かお前今日機嫌悪くね?」
「気のせいですよ。」
「昨日教頭の見舞い行ったけどよ、けっこう元気そうだったよ。」
2人は並んで歩く。
「お前も今日仕事早く終われたら顔出せば。
教頭先生も喜ぶぜ。」
「時間作れたら行きますよ。」
昨夜病室にカドクラが行ったことを当然エンドーは知らない。
「んじゃ、今日もがんばろまい。」
エンドーは2ー5の教室に入っていった。
カドクラも6組に入る。
「おはようございます。
席についてください。」
カドクラはタカハシを見る。
タカハシは普段通り本を読んでいた。
カドクラは淡々とHRを終わらせる。
もはやカドクラの頭の中は、昨日教頭から聞いたことでいっぱいだった。
「え~朝の連絡事項は以上ですが、何かありますか?」
朝の職員室
今日も2年生の学年主任 ムトウが教頭の代理を務める。
「え~では以上で朝の職員会議を終わります。
担任の先生方HRへ向かってください。」
カドクラはそそくさと机に戻り、2ー6へと向かう。
「おい、カドクラ。」
早歩きのカドクラにエンドーが追いつく。
「何かお前今日機嫌悪くね?」
「気のせいですよ。」
「昨日教頭の見舞い行ったけどよ、けっこう元気そうだったよ。」
2人は並んで歩く。
「お前も今日仕事早く終われたら顔出せば。
教頭先生も喜ぶぜ。」
「時間作れたら行きますよ。」
昨夜病室にカドクラが行ったことを当然エンドーは知らない。
「んじゃ、今日もがんばろまい。」
エンドーは2ー5の教室に入っていった。
カドクラも6組に入る。
「おはようございます。
席についてください。」
カドクラはタカハシを見る。
タカハシは普段通り本を読んでいた。
カドクラは淡々とHRを終わらせる。
もはやカドクラの頭の中は、昨日教頭から聞いたことでいっぱいだった。