その男、カドクラ ケンイチ
「先生。」
職員室に戻っていくカドクラを呼び止めたのは、6組の生徒 アカイ ショウコだった。
「アカイ、どうした?」
「先生、今日いつもと変。」
「俺が?」
「うん。」
「別に何もないよ。」
「嘘だよ。先生なんか恐い。」
「あ~ごめん。
ちょっと考え事してたからかな。」
「はいこれ。」
アカイはキャラメルを1つカドクラに渡す。
「これ食べれば大丈夫だよ。」
「・・・ありがとな。」
アカイは教室に戻る。
カドクラは少しだけ落ち着いた。