その男、カドクラ ケンイチ
20時過ぎ
エンドーは校舎の屋上へ向かう。
ガチャリ
屋上のドアを開けると、1人佇むカドクラがいた。
「やっぱここだったか。」
エンドーは煙草に火をつける。
「まだ危篤状態らしいな。」
「・・・」
「学校の事は俺らに任せとけ。
だから少し休んだほうがいい。」
「・・・」
「いいかカドクラ、
お前とタカハシの間に何があったのか知らんが、勘違いするな。
タカハシの事はお前のせいじゃない。俺達堂々秀高校教師、全員の責任だ。」
「・・・」
「タカハシはきっと助かる。俺は信じとる。」
エンドーは煙草を消して中に戻る。
屋上は再びカドクラ1人になった。