その男、カドクラ ケンイチ
「遅かったな。
マミー売り切れてたからコーヒー牛乳買っといた。」
カドクラが職員室に戻るとエンドーがカツサンドを食べていた。
「ありがとうございます。」
「マミー最後1個あってよぉ。
買おうとしたら生徒が買おうとしたから譲った。」
「コーヒー牛乳も好きですよ。
あれ?エンドー先生、ジャムパンはどこに?」
「え?入ってない?」
ジャムパンが袋に入っていない。
「あっれー。
確かに買ったんだけどなぁ。落としたか?」
「勘弁してくださいよ。
じゃあエンドー先生のピザパンください。」
「いや確かに買ったんだけど、
まぁすまん。」
エンドーはピザパンをカドクラに渡す。
(そうだ。
さっきタケダに言われた件をエンドー先生にも聞いてみよう。)
「あの、エンドー先生もタケダ先生の見回り…」
「おぉ!あった!!
俺の袋に入ってたわ。よしピザパン返せ。」
エンドーはジャムパンを一口かじってカドクラに渡した。