その男、カドクラ ケンイチ
ーーーー
昼休み
カドクラとエンドーはテスト明けで再開した売店でさっそく昼飯を買っていた。
「うちの学校にマグド造るのはどうよ?」
エンドーがまた訳の分からないことをカドクラに提案する。
「大学じゃないんですよ。」
「俺の地元マグドがねぇから、田舎の母ちゃんにも仕送りできるだろ。」
「僕はマミーとジャムパンがあれば十分です。」
2年6組の生徒 ダテ ゆーへいも売店に来ていた。
「オオシマにも言ったけどさ、アカイに何か悩み事あるんなら相談してよって伝えといてな。」
カドクラはダテにそっと伝える。
「俺らが頼れば何でもしてくれるんすか?」
ダテが真剣な面持ちで尋ねる。
「任せといて。」
「じゃあ今日財布忘れたんで昼飯おごってください。」
「っておい!」
カドクラは2人分の昼飯を購入する。
「先生ありがとな。アカイにもちゃんと伝えるから。」
「お、一昨日きやがれ。」
ダテは笑顔で教室へ戻る。