その男、カドクラ ケンイチ
ーーーー数時間前
「いい案だ!」
屋上でエンドーはカドクラが適当に言った案に賛同する。
「ちょっとエンドー先生、冗談ですよ!
そんな危ないことアカイにやらせるわけにはいきません。」
「でも現行犯なら文句ないやろ。」
「いや、まぁそうですけど。」
「それしか捕まえる方法ないぜよ。自白してくれる奴とは思えんし。」
エンドーは2本目の煙草に火をつける。
カドクラは今の一言に反応する。
「エンドー先生、今何て言いました?」
「いや、だから自白してくれる奴とは思えんし。」
「ストーカー分かったんですか!?」
「推測だけどな。
実はこのアングルで写真が写る場所、探したんだよ。」
「暇人ですね。」
「ほっとけ!
まぁすぐ見つかったけど。
その場所から何となく犯人分かった。」
「だ、誰ですか?」
「俺の推理信じる?」
「信じますよ銀田一さん!」
「ストーカーいぶり出す作戦も考えなかんな。」