その男、カドクラ ケンイチ
第13章 明けない梅雨
第13章【明けない梅雨】
「よく降りますね。」
ーーーーー校長室
堂々秀高校 第85代校長アザクラはコーヒーを片手に今日も金魚に餌を与えていた。
「なかなか梅雨明けしませんね。」
校長室の中には教頭もいた。
「報告は以上になります。」
「アオイさんでしたっけ?
彼女は学校に来ていますか?」
アザクラは金魚の餌を引き出しにしまうとドカッと椅子に座る。
「アカイさんです校長。
ストーカーも捕まり、今では普通に登校してます。
これも全てカドクラ先生のお陰ですよ。」
「私の言った通り、カドクラ君はきちんと務められているでしょう。」
「はい。」
「頼もしいですな。」
「私も嬉しい限りです。
では失礼します。」
教頭は校長室から出ていく。
「でも金魚はまだまだいますよカドクラ先生。」
そう呟くとアザクラは2杯目のコーヒーを注ぐ。
外では容赦なく雨が降り続けていた。
「よく降りますね。」
ーーーーー校長室
堂々秀高校 第85代校長アザクラはコーヒーを片手に今日も金魚に餌を与えていた。
「なかなか梅雨明けしませんね。」
校長室の中には教頭もいた。
「報告は以上になります。」
「アオイさんでしたっけ?
彼女は学校に来ていますか?」
アザクラは金魚の餌を引き出しにしまうとドカッと椅子に座る。
「アカイさんです校長。
ストーカーも捕まり、今では普通に登校してます。
これも全てカドクラ先生のお陰ですよ。」
「私の言った通り、カドクラ君はきちんと務められているでしょう。」
「はい。」
「頼もしいですな。」
「私も嬉しい限りです。
では失礼します。」
教頭は校長室から出ていく。
「でも金魚はまだまだいますよカドクラ先生。」
そう呟くとアザクラは2杯目のコーヒーを注ぐ。
外では容赦なく雨が降り続けていた。