初恋クローバー 〜蒼空との約束〜



「……………………………陽菜?」




聞きなれない声。でも、その声の低さがどこか陽菜を安心させる。





人混みの隙間から見ると黒髪の男の子がたっていた。


背が高くて、ほどよく焼けた肌に黒い髪。


服の隙間から見える身体はいかにも男の子らしくてゴツゴツとしている。


そしてなにより、整った顔立ち。


今まで見てきたイケメンとは比べれないほど、整っている。


外国人のように彫りが深く鼻が高い。




会ったことないはず。
初めてみるはず。






それなのに、初めてな気がしない。



ずっと前からしっているような…。





キーンコーンカーンコーン



そのとき、予鈴がなった。



「やばい!陽菜!いくよ!」


「あっまって!」



あの男の子、確かに陽菜のこと読んだよね…?



陽菜は気になりつつも自分のクラスへ走っていった。



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