初恋クローバー 〜蒼空との約束〜


日曜日。


今日のために買った白のワンピース。

メイクもさゆりに教えてもらいながら初めてやった。

ぜんぶぜんぶ、今日のため。

陽菜、変じゃないかな…。


翔くんがくることをかんがえるだけでも、陽菜のかおがピンクに染まる。




「ごめん!まった?」




振り返ると私服姿の翔くんがいる。

わ、わ、わ。

私服姿はじめてみた。


やっぱり予想通り。私服もすっごい似合ってる。


普段、制服かジャージ姿しか見たことがない分、本当にキラキラして見えた。


陽菜が翔くんに見とれてるとき翔くんがいった。




「白咲!なんか今日、いつもと雰囲気違うね。」

「あっうん!変…かな?」

「ううん!似合ってると思う。かわいー!」




かわいいっていわれちゃった。

やばいやばい。ちょー嬉しいよ…!

さゆりに感謝しなきゃだなあ。




陽菜がそんなことを思ってる間みんなの話はどんどん進んでいった。



「どこいく?」

「とりあえずモールとかいく?」

「そーだね!女子もそこでいい?」



モールかあ。

モールならいろんなお店あるしみんな楽しめるよね。


「うん!陽菜はいいよ!」

「私もいいとおもう!」


陽菜に続いてさゆりが言った。



「じゃーいくか!」



今日で、翔くんともっとなかよくなれたらいいなあ。

陽菜はそんなことを思いながらモールにむかった。

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