初恋クローバー 〜蒼空との約束〜


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「あっ結構時間たってる!」


時刻は夜の9時。

モールで遊んだ後みんなでプリクラをとったり

カラオケにいったりしてて、時間をすっかり忘れてた。



「やばい、私そろそろ帰らなきゃ!」


さゆりがあわてたように言う。


「陽菜もそろそろ帰らなきゃいけない!」


「じゃー今日はここで解散するか!」


翔くんがそういってみんな解散した。


「さゆり!お前、俺んちのちかくじゃん。送ってくよ。」


翔くんの家。さゆりの家と近いんだ。


「えー私は大丈夫だから陽菜送っていきなよ。」


ちょっとさーゆーりー!なにゆってんのー!



「白咲も送ってくよ?」


「えっでも、いいよいいよ!」


「でも結構暗いし危ないぞ?」


「そうよそうよ!危ないよ?」


さゆりはいつもみたくニヤニヤしながら笑っている。

…さゆりに好きな人ができた時は絶対同じことしてやる。



「変な遠慮すんなよ!送ってくよ。」

「えっと。それじゃあ…おねが」


「陽菜!」


陽菜が翔くんにお願いしようとした時。




「…蒼真?」





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