初恋クローバー 〜蒼空との約束〜


「いや、洗うよ!!洗わないと!!」


「で、でも…。」



私が強く言うと翔くんが珍しく困った顔をした。

翔くん。なんか、顔赤い。



「なんか、白咲の匂い、甘くて、すっげー女の子の匂いなんだよ。俺、なれてないから…その…。」


「…………恥ずかしい…。」



翔くんは顔を真っ赤にさせて照れながらそう言った。



え。翔くん照れてる。

どうしよう。どうしよう。

可愛すぎるよお!

好きだなあ。

照れてる顔、初めて見たよ。

ぎゅーってしたい。抱きしめたい。



愛しいよ、翔くん。



「…ふふっふふふっ!」


陽菜も顔をピンクに染めながら笑った。

陽菜は愛しい気持ちでいっぱいになった。


「…笑うなよー!なれてないんだから…仕方ないだろー!?」


翔くんはまだ照れてる。

ほんとに翔くん可愛いよ。


翔くん、好きになってよかったよ。


翔くん、大好き。


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