初恋クローバー 〜蒼空との約束〜
「ありがとう。それじゃあ、お願いします。」
緊張しすぎたせいか、変な敬語になってしまった。
恥ずかしい。
翔くんとはその日、初めて喋った。
喋ったことない人を助けてくれるなんて、優しい人なんだな。
「白咲って、いっつも放課後、ベランダからグラウンドみてるよね。」
気づかれてたんだ…!どうしよう。恥ずかしい。
なんか、言い訳ないかな。
「サッカー部の奴らが可愛い子がいるって騒いでた。」
「え!?可愛くないよ!ほんと!そんな、ぜんぜん!」
そんなこと陽菜は言われなれてなかったから、このときはほんとにびっくりした。
「いや、可愛くない、はないと思うよ。実際、可愛いって言ってる奴おおいし!」
翔くん。翔くんは、そうおもってくれてるのかな。
可愛いって言われるのは恥ずかしいけど嬉しい。