初恋クローバー 〜蒼空との約束〜
「可愛い子は早く帰んなきゃいけないんだからな。これからはもっと早く帰れよ!危ないんだから。」
そういっておでこにデコピンされた。
そして翔くんはニッて笑って、帰っていった。
おでこがじんじんする。
でも、それ以上に
胸の奥がじんじんして
ほっぺたが熱くなるのがわかった。
その日から翔くんは挨拶してくれたり、時々話しかけてきてくれたりもした。
こんなの、普通のことなのかもしれないけど私は、それが、たまんないぐらい嬉しかった。
そして、翔くんのことが好きだと気づいて、高校が一緒だって知ったときは死んでもいいと思ったぐらい。
でも、陽菜と翔くんの関係は友達からなかなか進展しなかった。