サイレント・タロット
雪の日
雪国の冬は早い。
今年もまた白い季節がやってきた。
雪の日の夜、客はほとんど来ない。
カモミールティーを淹れて温まっていた。
今日はもう、店をたたもうか。
ちょうどそう思ったとき、店のドアが開いて、ドアにかけたベルがカランカランと鳴った。
入ってきた男を見て、思わず心が躍った。
「あら、久しぶりね」
「どーも。はぁーあったかい……!」
久しぶりに見る彼に、少し陰があるように見えて気になった。
今年もまた白い季節がやってきた。
雪の日の夜、客はほとんど来ない。
カモミールティーを淹れて温まっていた。
今日はもう、店をたたもうか。
ちょうどそう思ったとき、店のドアが開いて、ドアにかけたベルがカランカランと鳴った。
入ってきた男を見て、思わず心が躍った。
「あら、久しぶりね」
「どーも。はぁーあったかい……!」
久しぶりに見る彼に、少し陰があるように見えて気になった。