サイレント・タロット
「クロサキ、久しぶり。おー、また美人になったな!」
雨のおかげで消極的になった店の雰囲気を蒸発させてしまいそうな、大きな声。
にっと笑ってこちらを見る。
あなただってますます素敵になったわねなんて、口が裂けても言えないで、目をそらしてそっけなく答えた。
「よくここがわかったわね。何を占って欲しいの?」
「俺とクロサキの相性、かな」
雨のおかげで消極的になった店の雰囲気を蒸発させてしまいそうな、大きな声。
にっと笑ってこちらを見る。
あなただってますます素敵になったわねなんて、口が裂けても言えないで、目をそらしてそっけなく答えた。
「よくここがわかったわね。何を占って欲しいの?」
「俺とクロサキの相性、かな」