【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「オリヴァー?!貴方…それ…」

「いいから!早く!」


オリヴァーは、傷を隠すようにマントをバサリッと払って、杖に光を灯す。


「ダグゥ…ガ・ザラス」


ぼそり、呟かれた声は、どこまでも低い。
まるで、闇の果てで聴く声のようだった。


敵はまだ姿を見せない。
けれど、この頭の中からジンジンと膨れ上がってくる恐怖はなんなんだろうか。


「アリア!コナー!オレの後ろへ隠れろ!」

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