【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
そう、アリアとコナーを背後に招き入れたのはジャックだった。
彼はルークが置き忘れていった大きな剣を背中から取り出すと、シャキンッと握り締める。
彼の瞳にはもう既に敵の姿が捕らえられているのか、ジリジリと前の方に距離を詰めていった。


「気を付けろよ?これから”雑魚共”がわんさか出てくる」


キーーーーッ

ガァーーーッ


ジャックの合図と共に、様々な叫び声を上げて敵が現れた。
それを楽しそうにも見える程、無惨に引き裂いて倒していくジャック。

剣闘士というものが、実に冷徹なものなのか…それは幼い頃国王から面白おかしく聞かされていたので、目の当たりにして息を飲んだ。

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