【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
しっかりしなければ。

そう思えば思う程、シィースラインが輝きを増しアリアの心に呼応する。
そして…。


「アリア…キミになら出来る。大丈夫。オレがついてるよ。他の誰よりも近くで…キミを守るから」


コナーとの絆も深まっていくようだった。
ずっと繋がれたままの指先が焦れる程に熱を帯びて、どうにもこうにも離したくない気持ちでいっぱいになる。
そっと肩に手を掛けられると、泣き出しそうになるのはどうしてだろうか…。


けれど。

「くっ!敵がどんどん強くなっていくばかりか、数が多過ぎて身動きが取れないっ!」


そうアリアが叫ぶと、それまで2つに別れてしまっていた皆が、アリアを中心にして引き寄せられる。それは、見えない魔法のような、不思議な力だった。

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