【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
続いていく逆さな世界
暫く進んでゆくと、徐々に周りが霞んで見えてくるようになった。
仄かな光をまとっていても、前を見失いそうになるくらいの、濃霧。
それに併せて、何処からか異臭がしてくる。
むせ返るような生臭さ。
まるで、人間の血のような…。
皆が思わず口に手をやり、瞳を細める。
言葉は其処になかった。
ジッと前を見据えるようにして、ハッとする。
いつの間にか、全てが鏡のように反転していて、更には切り取られたように逆さになっている。
「な、なんだ、此処は…?」
ジャックが困惑した声を上げた。
そして、一行が感覚を麻痺させて混沌とする中…コナーは一人凛とした姿勢で、その様子を観察しているようだった。
皆は、そんなコナーになんとも言えない気持ちで視線を送ることしか出来なかった。
仄かな光をまとっていても、前を見失いそうになるくらいの、濃霧。
それに併せて、何処からか異臭がしてくる。
むせ返るような生臭さ。
まるで、人間の血のような…。
皆が思わず口に手をやり、瞳を細める。
言葉は其処になかった。
ジッと前を見据えるようにして、ハッとする。
いつの間にか、全てが鏡のように反転していて、更には切り取られたように逆さになっている。
「な、なんだ、此処は…?」
ジャックが困惑した声を上げた。
そして、一行が感覚を麻痺させて混沌とする中…コナーは一人凛とした姿勢で、その様子を観察しているようだった。
皆は、そんなコナーになんとも言えない気持ちで視線を送ることしか出来なかった。