【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「アリア、どうやらまたオレを『解放』してもらわないといけないみたいだね…」

「えぇ、そうね」


アリアは静かにそう応えると、瞳を閉じ…しっかりとした口調で印を結んだ。


「アルゥ・ラプ…・ライザー・ケーナズ…」

「ありがとう…アリア」


そう言うとコナーは群青色の瞳を輝かせ、リュートを手に吟じ始める。


『いざなおう、いざなおう…破滅の世界へと。全ての色をその場に捨てて…ついてくるといい。この手で全てを浄化しよう…その手を取って、連れ出そう…』


耳をつんざくような大量の敵の雄叫びがそこここに響き渡った。

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