【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
コナーはとても、冷酷だ。
そんな風にさえ思えてしまうくらい、冷ややかな声で人の心を…この場合は敵だけれど…どこまでも捕らえて放さない。

アリアは肌が粟立つのを感じた。


しん…


一瞬の沈黙。
全てが止まってしまったような感覚に陥る。
アリアは戸惑いを隠せなかった。


なんなんだろう。


ずっとずっと、この胸に引っ掛かる感情は?
コナーは吟じるとアリアの気持ちはザワザワと落ち着かなくなり、まるで磁石のように彼に惹き付けられるのだ。



こんな感情は知らない。
こんな想いには今までなったことがない。

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