【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「アリア！気を緩めるな！そいつはもうお前の知っているルークではない！！」


アリアはグッと手に力を込めた。
傷口がじくじくと熱い。


どうして…。
どうして、こんな風になってしまったのか…。



「ルー…」


そうもう一度呼び掛けようとして、口を開くのと同時に、ルークが不敵な笑みを浮かべ、まるで死の宣告のような言葉を発した。


「我が身は守護神・ロテュス様に全てを捧げたもの…お前たちの過去など知ったことではない！さぁ！来るがいい！来ないのならば、こちらから行ってやる！！」


アリアは、混乱した。
一体、ルークの身に何があったのか…。
そして、守護神だというロテュスとは一体何者なのか…。


「アリア、今は考えている場合じゃないよ！」


コナーに声を掛けられて我に返った。
既にジャックとレヴィを先頭に仲間全員がルークに向けて攻撃を始めていた。


だが、今まで見てきたルークの力とは思えないくらいの、何か他の強大な力に、全員は苦戦を強いられる。

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