【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「ケーナズ…」


最後の印と共に、コナーの周りを包んでいたオーラがふっと変わった。

深い深いどこまでの底のない深海を表すような群青の瞳。
それは冷たく光る。


「ルーク…今はこうするしかない…すまない…」


後ろで、ワイアットが唸るようにして声を絞り出した。


期待と諦め…希望と後悔の連鎖。
アリアは、ぎゅうっと印を結んだ手に力を入れた。

コナーがスッとルークの前へと出る。
その動きにルークはじゃりっと地面を足で引っ掻くようにして、応戦する構えを見せた。

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