【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
もう、後戻りは出来ない。
アリアは、コナーを援護するように、シィースラインを握った。
その熱に反応するかのように、シィースラインが眩く光る。


「いざなおう、いざなおう…お前の身から滲み出ていく全ての悪をいざなおう…破滅の道へ、闇の向こうへ。いざなおう…この手でその邪悪なるものをいざなおう…さぁ、ついてくるがいい…この力全てで、お前を浄化してやろう…」


ふわり


一瞬だけコナーの手のひらに光の翼のようなものが映った。
アリアはそれを逃さなかった。


「お願いよ、ルーク。貴方を傷つけたりはしない…だから…」


アリアがそう言うのと同じに、シィースラインがアリアの胸元で強い光を放った。

< 132 / 169 >

この作品をシェア

pagetop