【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
それはまるで。
それはまるで、赤子を包むかのような優しさと…。
全てを切り捨てるという相反する力を持った光。


膨大な光の雨が降り注ぐ。
暗く、醜い世界は、どんどん影をなくし浄化されていく。


無音


何もかもが静かに光の中へと納まり、消えてゆく。


大きく開いた光の穴。
そこへルークも引き摺られていった。


「ルーク!!」

「ルーク?!」

「ぐあああああああっ」


ルークは抗いながらも、ずずずずずっと少しずつその穴へと引っ張られていってしまう。

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