【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
「ルーク!だめよ!!」


アリアは堪らず、ルークへと手を差し伸べた。
けれど、その手はルークに届く前に、無情にもシィースラインの光で遮られてしまった。


コナーの歌とシィースラインの力で、様々なものが粉々に砕けていく。


そして、浄化された空間の中…。
ルークはとうとう光の穴の入り口まで引き寄せられた。


「ルーク!!!」


アリアは悲鳴を上げる。
それに対して、ほんの刹那…ルークはホッとしたような、穏やかな顔して…『ありがとう』と、口だけを動かし笑い、次の瞬間には、ルークの身体は光に完全に飲まれ砕かれていった。


「……あぁぁぁぁぁっ」


アリアは留めることの出来なかった、己の非弱さに大声を上げて泣いた。
ボロボロと溢れていく涙がシィースラインに降り掛かり、シィースラインが七色に光って色をなくした。


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