【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~

そんな中、ワイアットとオリヴァーの間でには、ウーゴの動向がどうにも気掛かりだった。

その証拠に、ルークの動きを予測していたかのような、行動…そしてルークがアリアを攻撃した時の謎の笑み…。

ウーゴは気付かれないようにしていたようだったが、用心深いワイアットは、それを視界の端に捉えていた。
深く唸るように呟く。


「ウーゴは、危険だ…」

「そのようですね…何か嫌な予感がします…」


オリヴァーも、ワイアットの意見に同感だった。

何故なら、ウーゴは闇に溶け込む力に優れていると、ルークとの一件の前の戦いで感じていたからだ。


一体何がこの先に待っているのか…。

足元から這い上がってくる、狂気に満ちた気配に二人は互いの顔を見合っていた。


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