【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
そう言った時、ごうごうとしていた風が更に力を増し、ザッと木々がしなり上げた。


「…っ」

「イザベラ…キミは、またオレに逢うだろう…その時はきっと……」



ほんの刹那…瞳を瞑っただけなのに、目の前にいた男…コナーの姿はもう見えなくなってしまっている。
その代わりに。



『いざなおう、いざなおう…めくるめく世界へと…』


甘くて美しい歌声だけが残った。



それが、イザベラとコナーの出会いだった。

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